SSブログ

執刀医が自ら遺族に謝罪文と反論文書…、 初めての出来事だが、遺族は反発! [事故・事件]

執刀医が遺族に謝罪文と反論文書を送付!?
執刀医が遺族に対して、謝罪文・反論文書を送ったという極めて異例で初めての出来事に注目が集まっている。


ことの始まりは、
群馬大医学部付属病院で起こった問題である。

肝臓の腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた患者8人が、相次いで死亡した問題について、
執刀医と元上司の教授が、遺族に謝罪する文書を郵送していたことが6月20日に明らかになった。


また、病医院が設置している事故調査委員会の報告書に」対する反論文書も同時に送付していたようだ。


つまり、執刀医自身が、この問題に対して”自分は悪くない”といったような反論の内容のことだろう。


執刀医師らが自ら遺族に対して謝罪したのはこれが初めてとのことらしい。


スポンサードリンク





肝臓の腹腔鏡手術はどのようなもの?
腹腔鏡手術とは、
いくつかの穴(5~12mm)をあけてお腹の中をふくらませ、
器具を出し入れする筒(トロカール)を挿入する。
そこからカメラ(腹腔鏡)や鉗子を挿入し、術者はテレビのモニターを見ながら、 器械を操作して行う手術(腹腔鏡下手術、鏡視下手術、内視鏡手術)のことである。

しかし、肝臓は内部に血管が無数に走っているため、太い血管が多く存在する。
肝切除は、開腹手術でも困難な手術であり、腹腔鏡ではさらに難易度が高くなる。

そのため、胃や大腸の手術では腹腔鏡手術が一般的に行われるようになってきている現在であっても、
肝臓領域では腫瘍の場所、大きさによって行える場合と行えない場合もあるのだという。

つまり、今回の事件で問題となった手術はかなり難易度が高く難しい手術ということなのだ。


そして最も気になるのは、今回送ったとされる謝罪文書と反論文書の内容だ。
謝罪文書については、
「患者の救命ができず、大変申し訳なく思う」
という内容とのことだ。

医療ミスをしてしまったのならこのような文書を送るだろう、というのはわかる。

しかし、問題となっているのは反論文書の方だ。
この内容については、遺族たちも納得せずに反発しているようだ。

実際に遺族が求めていた直接の説明については、
謝罪文書にて
「諸般の理由で差し控える」
と文で添えるのみで、あとは反論文書を送っただけらしい。

反論文書には、
患者の診療記録が乏しい点は認めている。

だが、『不十分』とされた患者への
手術前の説明については、
「1時間以上かけて十分に説明するよう心掛けていた」
手術前の検査についても、
「不十分との評価には異議を唱えざるを得ない」
という見解を示したことがわかった。

この執刀医らの反論に、遺族側が異議を唱え反発した。

80代の父親を亡くした男性の意見
「直接の説明を一番求めていたので納得できない。
 病院は医師に責任をなすりつけたのか、医師が責任逃れをしているのか」

70代の母親を亡くした女性の意見
「説明は10〜20分程度で、簡単な説明しか受けていない」

このようにそれぞれ批判し、憤りを見せていた。
遺族側弁護団の梶浦明裕事務局長からは、
「多数の患者が死亡した背景を知るためには、当事者
 からの直接の説明は不可欠。説明拒絶は大変遺憾だ」

と病院側からの説明を強く求める声が上がっている。

私個人の意見も交えた総論
私自身もこの問題は、正直納得することができない。
まずは、病院側の反論報告文書についてだ。


執刀医達の過ちで謝罪文を書いて謝りたい、
というのはまだ理解ができるが、

同時に反論報告文書を遺族側に送るのはどうなんだ?
と思うのは私だけだろうか…

患者を亡くして苦しんでいる遺族に対してちょっと配慮が足りないのではと感じるが…

さらに、遺族が求めていた説明に対して
「諸般の理由で差し控える」と説明をしなかったことだ。

謝罪までしているのに、なぜしっかり説明をしないんだ?
というところに疑問が残る。


説明不足の状態で、先程言った反論文書を掲げる…



こんな説明で”はいそうです”なんて言えるわけないだろう。
遺族ならまた然りだ。
どうしても保身のためと疑いの眼差しを持ってしまう。


それに、遺族側と病院側の意見が食い違っているのもおかしいだろう。
「1時間以上かけて…」といった病院側と、
「10〜20分程度の話しか…」との遺族側の

意見だが、少しだけならわかるが、これはさすがにありえない食い違いだろう。
これだけの難しい手術だ、説明も簡単なはずがない。
それこそ、遺族側の意見が正しかったら大問題だ。


こうなると、説明をしっかりしていない病院側に白羽の矢が立つのもおかしくはないだろう。


同じ手術で8人もの犠牲者を出してしまっているのだから、
まずは、遺族側が納得するだけのしっかりとした説明をすることが筋ではないだろうか?


スポンサードリンク



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。